ボニボニ

 

My hotelier 44 - アニエヨ ドンヒョクssi モンジョ - 

 




シン・ドンヒョクが ソファにくつろいで 読み物をする。
伏せたまつげ。 端正な横顔。 ラフにシャツを折った袖口が 好き。


―男の人に使う言葉じゃないけれど  ・・・本当に 綺麗なひとね。


長い指がページをめくるのを見るうちに ジニョンはなんだか悔しくなってくる。

― 本なんか・・・ 1人の時に読めるじゃない。
“オモ・・・・”

自分の思いに気がついて こっそりジニョンが 赤くなる。そっと 恋人を盗み見た。
彼の眼はページの文字を追いかける。 ・・・ねえ ドンヒョクssi  私 あのね・・・。


思い切って 恋人のそばに座る。 ちょっと・・・すりよってみたりして。
「うん?」
たくましい腕が 肩を抱いてくれた。 温かい うふ。 
― ・・・・・? まだ その本を読むの? 困ったな ええと・・・。


ことりと 頭を肩先にぶつけてみる。 チュッと こめかみにキスが来た。うふふ。
― ・・・あ? もう おしまい?


「ジニョン? 僕に 何か話が ある?」
― ベッドに 連れて行ってくれませんか。
「え・・ ううん。 何もないけど ・・・どうして?」
「・・?」


今日は彼 そういう気分じゃ ないのかもしれない。

― ・・・・・ええと わたしは ちょっと 「そういう」気分です。

“こういうのって どうするの? ドンヒョクssi。
   あなたみたいに軽々と 愛し合おうよなんて 言えないのに・・・“



もう その本は 終わりにして!
あなた いつも言ってるじゃない。 「恋人に寂しい思いはさせられない」って。ねえ。

「ジニョン?」

大きな腕に引き寄せられる。 ああ 良かった・・・。大好きなあなたの匂い。
愛しげに私を見るまなざしが好き。 髪をすいてくれる小指が 好き。


あなたが 耳を噛みに来る。 私の鼓動が 駆け上がる。
「はぁ・・・・」
ため息が 出ちゃった。 早く連れて行ってくれないかな。


甘くて深いキス。 歯を分けて 優しい舌が誘いにくる。 
なんだか子犬のように吸ってしまって・・ どうしよう。

あなたが 怪訝そうに ちょっと私を見た。
瞳をのぞかれたら 自分の気持ちが 知られてしまいそう ・・・だけど。


―私・・・  あなたに 抱かれたい。

そう思うのは いけないことじゃ ないでしょう?



あなたの 大きな胸の下で その重さを感じたい。
いつもみたいに優しく撫でられて 身体の中にあなたがいて
ジニョンって呼ばれながら ちょっと乱暴に大きな手であごをつかまれて
唇を噛まれたり 胸の先を痛くされたりして 
私が悲鳴をあげると 反省してないくせに ごめんって 笑う。 

頬ずりしてくれるのが気持ちよくて ずっとそうしていようとすると
いきなり 腰をつかまれて 泣けって責められて
本当に涙がこぼれると 今度は泣いちゃだめだって 叱る。
思えばあなた すごく勝手だわ。 


― でも あなたが欲しい。


「ジニョン・・・?」

ドンヒョクssi。 私 もう抱かれたい。
あなたのジニョンは 今夜は清純な女じゃありません。 ・・・そんな私は 嫌い?

「ドンヒョクssi?」
「うん?」
「・・・・・・・・・」

抱いてなんて言ったら呆れられるかもしれないけれど。
だけど ドンヒョクssi。 もう助けて・・・ 胸が痛い。


ふわり。

あなたが抱き上げてくれた。 連れて行って くれるの? 

-----


なんだか上の空に あなたが私の服を脱がす。 ・・・何を 考えているの?

「・・・・・あ・・・・・」


唇が 柔らかいところを狙ってくる。 もうやめて・・・ もう1つになりたい。
自分の身体が半身を欲しがっているのが判る。
恥ずかしさに だんだん悲しくなってくる。 

「・・・・嫌い・・。」
恋人を責めてしまう。だって嫌い。
「え?!」

「・・・・・どう・・して・・・・そんな ・・・いじわるをするの?」
「え?」 

口に出したら止まらなくなった。あなたが 呆れたように見る。

「・・・ジニョン?」
「もう欲しいのに・・・ 私を・・じらして・・・・・・」

ひどいじゃない。 
ドンヒョクssiが私を欲しがるときは  私 ちゃんと抱かれるのに。
どうして私が欲しいとき あなたは知らんぷりなのよ! ばか。
なんだか涙が出てきそう。


「・・・・・・・ジニョン!  ・・・・もう 欲しいの?」

ドンヒョクssi。 どうして嬉しそうなの?  ・・・私が欲しいと言ったら 嬉しいの?  
「ジニョン?」
言ってみようかな。
「・・・もう 欲しい。」

“・・・・・・・!”
「え?」 何か言った?

ぎゅっと強く抱きしめられた。 あっという間に腿が割られて 
私が あなたでいっぱいになった。

「ごめんね。ジニョン。 お待たせしました。」 



愛しい人が 私を揺らす。 ジニョン愛してるって ささやきながら。
「・・・・・あ・あ・・・・・あ・・・・・・」

照れくさいほど声が出る。 聞かないで ドンヒョクssi。
「ジニョン。・・もっと?」

いじわるいじわるいじわる。

「・・・・・もっと。」
「うん。ジニョン。」

シーツの波に 投げ出されて 世界が あなたの向こうに見える。
私 溺れちゃわないかな? ・・・泳げないけど 沈まないかな?
不安な気持ちを見つけたように  あなたが 手を握れって つかまえてくれた。


「・・・・ドンヒョクssi。」
「うん。」
「・・・・・・・ドン・・ヒョク・・・・ssi。」
「うん・・・ジニョン。」

― 私 あなたに抱かれるのが 好き。

「ジニョン。・・もっと?」
ねえマイハンター。 その顔に “もっと”と言えって 書いてあるわ。



「・・・・うん もっと。」

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