ボニボニ

 

My hotelier 桃色番外 素朴な疑問

 






まだボニドンとボニジニョンさんが婚約者だった頃の
2人の最初の夜に関する顛末。

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何があろうが ジニョンを愛する気持ちは変わらない。

だから 問題は・・・ないはずなんだ。
「でも・・・。」



ドンヒョクは時折 自分の嫉妬を もてあます。

― ハン・テジュン。
僕はジニョンを手に入れた。なのにどうして お前が気になる?

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サファイア・ヴィラの 初めての夜。
ジニョンの身体が 固かった。

アメリカで育った僕には ジニョンの年まで女性が未経験だなんて
考えられもしなかった。


「・・・ジニョンssi? もしかして ・・初めて?」
呆然と聞く僕に 君は言った。
「・・・いいえ」

そうだろうな・・、僕は安心した。 
学生時代 そんな娘としたこともあったけど それは大騒ぎだったから。

ハン・テジュンか・・? 
君からプロポーズまでした男だ。いい恋だったんだろう?
思い出は 取っておけばいい。でも これから君は僕だけのものだ。


今夜はジニョンと 思いのままに愛し合える。
僕には それが何よりも嬉しかった。

だけどジニョンは痛がった。追いかけるほどに 逃げてゆく。
「ジニョン?」

・・・いったい どうなっているんだ?



混乱のままに ドンヒョクが 恋人に言い聞かせる。

「ジニョン逃げるな。優しくしてあげる。 だから ・・我慢して」
肩を押さえ 逃がさないように組み伏せて ゆっくりと抱いてゆく。
ジニョンが 小さく悲鳴をあげて 僕に抱きついた。

涙をこぼす恋人を気遣いながら それでもハンターは想いを遂げる。
シーツに ぽつりとバラが咲いていた。

「・・・?・・ 初めてだったのに 何故?」
「初めて じゃない」
「・・・そうか」

僕は それ以上 聞かなかった。
ジニョンが 初めてじゃないと言うなら それでいい。
僕にとって大切なのは 今の君が 僕のものだということだから。

でも 困ったな・・・。

「ジニョン、すまない。 でも僕 ・・もっと愛したいんだ」
「・・・・・私も・・」

長い長い時間を待った僕は あの夜いけないと思いつつ ジニョンを離せなかった。
痛いだろう 大丈夫かい?  心配して聞くと 
あなたとひとつになれて嬉しいと 愛しい人が言った。 

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あれから どれくらい君を抱いただろう。

今の僕は 君に快感だけを 与えることができる。

そうなるまでの日を 思い出す。・・・やっぱり あの夜が初めてだっただろう。
だけど 僕はそれを聞かない。
聞いても ジニョンは 初めてじゃないと言いそうな気がする。


―そして その理由には・・・たぶん あいつが関わっている。

だから 僕は決して 聞かない。


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テジュンとドンヒョクが並んで カウンターに座る。

いつものマティーニとウィスキー。



「最近 お忙しいみたいですね。ジニョンが言ってましたよ」

―だ・か・ら・俺の女を 呼びすてにするな!
「ええまあ・・・、彼女 寂しいと愚痴でも言っていますか?」

―言うかよ。 ぬけぬけとまあ、自信たっぷりの男だな。
「いや。 ・・ホテルの方も おかげさまで忙しくさせて頂いてますから。
 ジニョンも “それどころじゃない”みたいです」

―僕どころじゃない? 自分たちは、ビジネスパートナーだと言いたい訳だ。
「それは良かった。 株主として ホテルの業績がいいのは嬉しい限りですね」

―お前らは株主に繰られる鵜だとでも言いそうじゃないか。ふん 嫌味な金持ち。
「・・・・・」



そして2人は むっつりと酒を飲む。
どちらかが 外せばすむものを 仲良く肩を並べている。

「社長は・・・ええと・・」
「?」

―ジニョンと寝た事が? って聞くわけにもな。
 第一ジニョンは 確かに 処女だったと思う。

「社長はその・・いつも ウイスキーなんですか?」
「いやぁ 私は 焼酎ですよ。」
―ジニョンの 好きな焼酎・・な。カルグクスも好きなんだろ?


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テジュンに会うといつもこうだ。嫉妬にも似た この気持ち。

ジニョンに対して テジュンの方にアドヴァンテージがあるような気がする。





「ジニョン! おいで!」
「ちょっと待って。 もう少しジャグジーを・・・。オモ!」

大好きなブクブクから 無理やり ジニョンをすくってくる。
泡ごと拭いて ベッドに連れこむ。
「待って、待って・・ねえ。どうしたの?」

「もう待てない。 茹ですぎで のびるぞ」
―パスタじゃないんだから のびないわよ。


「いったい何を怒っているの?」
「怒っていない。じれているだけだ」
「・・また率直ね。 ドンヒョクssi ・・・じれているの?
 ん~じゃあ もうちょっと じらしちゃおうかな」


生意気娘が きれいな脚をふりふりと 僕に振ってからかっている。
なんだい。 最初の時は ピイピイ泣いていたくせに。

足首をつかんでひっくり返す。大きく開いて顔を埋めると ジニョンが悲鳴をあげた。

「やめて!」
やめて・・ってば・・・ぁ・・・・

ちょっと泣かせてから 僕を押し込む。 甘いため息をついてジニョンが眼を閉じる。
「さあ、ジニョン。・・じらして あげようかな」
可愛いジニョンが ぷうっとふくれる。
僕に快感をもらいたくて ふくれている。 大丈夫 ちゃんと可愛がってあげるよ。


細い腰を 乱暴につかまえて 引きつける。 
ぴったり身体をつけてそのまま揺するのが この頃好きみたいだな。

今日は 違うことも試してみる。
「ジニョン・・これは?」
「・・・・いや・・」
ジニョンの口調はぞんざいだけど、もう片方の口は 結構正直。 これも好き?


ああ 素敵だな。君がいく。
背中が きれいに反って 落ちてゆく。

ジニョンの中にある 小さな思い出。
僕は 時々嫉妬しながら 気にしながらも 生きていこう。



それでもいいさ。 腕の中に君がいるんだから。

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