ボニボニ

 

JUNI 4

 

よろしかったら おつきあいください。
お気に召さなかったら ごめんなさい。

このお話は Rシーンを含みます。
苦手な方は どうかスルーしてください。




「彼と・・・旅行? 一泊で行くんですか?」


数ⅡBの教科書を口元に当てて ジュニが 暗い顔をする。
「そろそろアタシも ステップ上がってもいいかなって 思ってんの。」
「・・・そんな 気持で?」
「あ! ママ達には内緒よ! グループ旅行ってことにしているから。」



ちろりと横目で 盗み見ると ジュニはじっとうつむいている。


でもアタシが 圭太と旅行に行くはめになったのは 
はっきり言って ジュニのせいだよ。

「茜にすげーハンサムの婚約者が現れた」って 真由っぺが圭太にチクッてくれて
圭太が 俺をからかってたのかって 速攻 電話をかけてきた。 
いろいろ言い訳しているうちに 売り言葉&買い言葉で
アタシが二股なんかかけてない と証明するため 「そういう事」になっちゃった。


本音を言うと 圭太はイイ奴だけど ベッドインする相手じゃないと思ってた。
だけどしょうがないじゃない・・・成り行きだけど 約束しちゃったんダモン。

だから ジュニのせいなんだよ。 なんだかアタシ ふくれっ面になる。 



「・・結婚するまでバージンじゃなきゃ いけないってことは ないでしょう?」
「それはそうです。素敵な恋で お互い想いあっていたら・・そうなっても。」
「ジュニだって 恋してないのに 女性経験があった訳じゃない?」


きゃー! バカ! アタシ何言っているのよ。

べ・・別に こいつとアタシは関係ないのに これじゃ責めてるみたいじゃない。
アタシの言葉を聞くと ジュニはハッと 顔をあげた。


「それで・・ 怒っているのですか?」
「な・・何 言ってんのよ! アタシは 別にジュニのことなんか 全然・・。」

アタシがいろいろ説明しても ジュニは まったく聞いていない。
「僕の場合は 茜さんに ちゃんと上手にしてあげたいなって思ったからです。
 でも 茜さんには 裏切りに思えたのですか? ごめんなさい・・・。」


だからそうじゃない と言う間にも 
がばっとジュニが抱きしめて アタシは 髪を撫でられる。

「茜さん。僕・・・やっぱりだめです。悪いけれど それは我慢できない。」


ジュニったら 何だか すごいマジなんですけど・・。
「タカハシ君はいい人みたいですが その程度で 抱かれるなんて。
 初めての相手は 茜さんを死ぬほど愛している人とじゃなければ だめです。」
「そ・・そ・・そんなこと。 アタシが決めることでしょ!」
「ええ 茜さんが決めることです。   ・・でも  やっぱりだめです!」 


ごめんね 茜さん。 ちゃんと我慢するはずだったのに。
茜さんが僕を好きになってくれるまで 待つはずだったのに。

ジュニはすごく悲しげな表情で それでもまっすぐアタシを見据えて 押し倒した。
「ジュ・・ジュニ?」
「フィーリングが合えばなんて そんな風に経験しちゃだめです。」


ぷちぷちぷちと ブラウスのボタンが開いて ジュニの手が入ってくる。
するりとなめらかに撫でられて  一瞬  胸に電流が走った。

「僕は茜さんを 死ぬほど愛しています。絶対に あなただけしか愛しません。
 お願いですからタカハシ君じゃなく 僕に ・・抱かれてください。」 


ジュニはものすごく真剣で アタシってば 彼に気圧されて固まっている。
どんどん服を脱がせながら ジュニはもう あちこちにキスをする。
これってあの ねえ 無理やりじゃないの? だけどアタシは ただうろたえる。
抵抗しないの? アタシの中のアタシが 他人事のように聞いてくる。


「・・・あ・・。」
何だか 恥ずかしい声が出てしまって アタシってば もう!何やってるの?

私の甘い声を聞いて  ジュニが それはそれは 愛しげに微笑む。
「出来る限り優しくします。 ・・我慢してください。」
「・・う・・・ん・・。」


ぎゃああああっ!!

うんと言ったのは どのおクチ?! まさか アタシが言ったの?
今アタシ 襲われているんじゃない?! 「うん」なんて・・何でよぉ?!
絶対これは 何かの間違いよ。 アタシ なんでこんな事・・。


ジュニは 穴の開くほどアタシを見ながら 優しく頬を撫でている。
うっとりアタシを見つめるジュニの顔は    こんな時なのに・・すごくハンサムだ。 


あれやこれやの混乱の中で 気がつけば アタシは裸ンボにされていて。
ふわりと お姫様だっこで運ばれて 深いブルーのシーツに沈められた。


そっと私を横たえてから ジュニは 黙って服を脱ぐ。

「・・・ジュニ・・。」


こいつ すごい筋肉。 ねえ・・ちょっと お腹が王の字に割れてるし。
殴り飛ばされたら 間違いなく死にそうな太い腕に 厚い胸板。
「怖い・・ジュニの身体・・。」

アタシの泣きべそを聞いたジュニが なだめるように 隣に滑りこむ。
「大丈夫です。 優しくそっと 気をつけてやります。」
・・やっぱやるのか。 頭を撫でられながら アタシはホントに泣きそうになってきた。



「茜さん 愛しています。 僕はずっと一生 あなたを大事にします・・。」

ジュニの 柔らかな唇が アタシの身体中に押し当てられる。
くすぐったくて身をよじると もう少しだけ 刺激が強くなる。
気持が良くって は・・と声を出すと そこを 唇は 丁寧に撫でる。
ジュニは アタシの反応を見ながら 気持いいように加減している。 

「茜さん。 寒くないですか?」
冷たい身体です と ジュニの手が 温かく撫でまわす。
キスされて 撫でられて またキスされて。


そっと・・・そっと。 確かにアタシは 大事に愛されてゆく。
感じる場所には ちゃんと印が付けられて 優しい言葉と指でさすられる。
・・・・何だか すごく気持いい。 肌のぬくもりにうっとりする。


「・・あ・・。」

冷えていた身体が汗ばむ。 もうどれ位 こうしているのか判らない。
とろとろと身体の芯が熱くなってきて アタシ・・なんだか 潤んでいる?
申しわけなさそうに腿を開けて ジュニがそれを確かめにきた。
「!!」
「・・大丈夫みたいです。」

かあっと 顔が赤くなるのがわかる。
愛しげに でも哀しげに ジュニがアタシの頬を撫でる。 

「力・・ 抜いて下さい。」
熱くなった私のそこへ 何か固いものが押し付けられる。
ぴたりと照準が合わせられて ジュニの両手が アタシの腿を抱える。
「痛いけど・・ごめんなさい。 心から愛しています。」

ジュニ。 顔は天使だけど 身体は悪魔みたいだ。
「いっ!」
「逃げないで・・。押します。」
「いやいやいや!」
「茜さん・・。」


ジュニの顔は 哀しげなのに 身体はぜんぜん 容赦が無い。
ごめんなさいというくせに アタシをしっかり押さえつける。
きゃあっと アタシの悲鳴が上がる。  ぽとり と ジュニが 涙をこぼした。
「・・・ごめんなさい。痛いでしょう。」

アタシの真ん中に 太い棒が刺さってる。
みっちり 身体を押し広げて ジュニが私の中にいる。
アタシは ぱっちり眼を開けていて ぽろぽろ涙がこぼれているのを
ジュニが唇で ずっと吸い取っている。



「大丈夫・・ですか?」

アタシは盛大に泣いているけど 不思議に みじめな気持じゃない。

だってジュニが ものすごく本気で アタシを好きだと 感じるから。
アタシが今 望めば こいつはきっと 本当に死ぬにちがいない。
そんな想いが ジュニの身体全部から 沁みるように伝わってくる。

ジュニは 長い 長い間 同じ姿勢でアタシを抱きしめている。
アタシの中に 挿しいれたまま 温かい頬を寄せている。


「怒りましたか? 僕 少し強引でしたね?」
少しじゃねーよ・・。そう言ってやろうと思うのに なぜか言えない。
「茜さんと 1つになれて 僕は・・・ すごく幸せです。」
本当に幸せそうな ジュニの笑顔。 アタシは ちょっと照れてしまう。


やがてそっと身体を抜いて ジュニは アタシのそこを 丁寧に拭いた。 
「ジュニ・・・?」
疑問がおきて 聞いてみる。

本当は ・・こういうだけじゃ ないんでしょ?


ジュニは中までやってきて そのままそっと帰っただけだった。
アタシに腕枕を差し入れて ジュニは 横顔で薄く笑う。
「今日は・・ 茜さんが可哀そうで これ以上は動けません。」
瞼にいくつもキスをしながら 少しずつにしましょう なんて言う。


少しずつ? 少しずつって 何? 

突然ジュニの言葉が アタシの何かに カチンと触る。
勝手に・・ アタシのこれからを 決めないでよ。
急に腹が立ってきて アタシはガバッと身を起こした。
「帰る。」
「あ・・送って行きます。」


ジュニが慌てて シャツをはおる。
私の服を 拾い集めて さあと 私に着せようとする。
「離して! 自分で着るし 1人で帰る!」
「だめです。 少しでも夜道ですから 何かあったら・・。」


「何かって 何?! こうやって 知らない奴にゴーカンされちゃうこと?」
違う。 こんなことを言う気じゃなかった。ジュニの顔が 凍りつく。


「強・・・。 茜さん 嫌だったんですか?」
「嫌・・に決まっているじゃない!」
そう言った時 アタシの中で 誰かがギャア!っと 悲鳴をあげた。



ジュニの顔が 見られなかった。 アタシ ・・・ジュニを傷つけた。




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