ボニボニ

 

愛しのプロフェッサー そして エピローグ

 




----------- 1年半後の エピローグ ------------




「あ アボジからスカイプだ」って。 


ジュニのヤローはアタシの両腕を 首に巻いたまま立ち上がる



「ちょっとぉ・・」
これじゃまるで アタシがジュニの背中に抱きついてるみたいじゃん。

「実際 抱きついているじゃありませんか。うふふ・・」
「ジュニがアタシの手を放さないからでしょ? ねぇ ジュニパパに恥ずかしいよ」
「平気です。 僕たちの仲良しを見せつけましょう」



アボジもヤモメ暮らしが長いし そろそろ誰かパートナーが出来てもいい頃です。


「ラブラブの僕たちを見たら 羨ましいと思って相手を探すかもです」
「そうかなぁ・・」


てなわけで。 



アタシはジュニの背中で ベッタリ おんぶオバケになって
モニターの中で画像を結ぶ ジュニパパを2人で待った。

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アボジ・・?

「あぁジュニ。 茜ちゃんも。 ええと 2人とも元気そうだね」
仲良くやっているのかと・・聞くまでもない登場だな。
「ふふ! アボジもパートナーが欲しくなりませんか?」


・・・・ん?・・・あ・・・まぁ・・・・・

「?」「?」



どうしたの? ジュニパパ 何だか具合が悪そう。 
「・・アボジ? 何かあったんですか?」
「ん? ・・何か ・・あるかな」「?」

お前たち その 子どもは・・?って。  ジュニパパは急にどうしたの?
言いたいコトがあるけれど 言い出せないような 変な顔。

「子ども? だからそれは 僕が社会人になってから ・・あっ!」
「えっ?!」


ジュニは いきなり半眼になって ビデオチャットの画面をにらんだ
「ハルモニに何か言われたんですねっ?!」
「?」

まったく! またそんなからめ手を。 早くひ孫を見せろと言うのでしょう?


ハルモニの気持ちもわかりますけど 茜さんは まだ短大生です。
茜さん自身の将来も ちゃんと考えてあげたいです。
「・・それはそうだね」



「ベビーはずっと先のことでしょう?」
・・いや そんなに先と言う訳じゃないんだ・・・
「はい?」
「・・・生まれるのは 来年かな」



●β#“%$&△◆&?☆?・・・!!! 何がっ?!




パン、パン、パン!

気づけばジュニはひっくり返って アタシは奴の下敷きになった。
ずぶでる(つぶれる)ジュニ。 ごの 筋”肉”男”!



「はい? あ? あーっ!! すみません!茜さん。 大丈夫ですかっ?!」

・・・・・センベイだよ・・・・
 

ガタガタ椅子を置きなおして はーやれやれ・・じゃ・なーい!!

「アボジ? 生まれるって・・・子どもが?!」
「ん」

「誰・・の?」
「僕」  
それで えーと 再婚しようと思うんだけれど。
「誰と?!」


このままでいいと彼女は言うんだけど そうは行かないだろう?
ヒドいと思わないか? 「子どもは独りでだって育てられます」なんて。
それは まあ 僕には家事能力がないけれど。



「僕も ちゃんと半分DNAを提供しているのに 自分1人で作ったみたいに」
「だから誰が?!」
「え? あぁその ユナ・・ssiがね」



ユナさんって。 ・・えっ? セクレタリーのMs.ユナ?!
「ワォ」
「あ、茜ちゃん? うふふ・・ワォ」



こらっ! アボジ!  ちゃんと説明してください!

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アタシたちが結婚する前から 一緒に住んでいたんだって。

「でもその頃は1回しか していませんよ」って 

もぉ・・ジュニパパってば 何言っているんだか。




「・・・・・」

ジュニは黙って考えている。 そりゃ ジュニは実の息子だもん。
自分のパパには ママの事だけを 愛していて欲しいだろうな。


ジュ~ニッ♪
「?」

「でもさ。やっぱり生きている者は 前向きに生きようとするべきだよ」
「え・・?」
大事な人を亡くしても ちゃんと眠って、ちゃんと食べて、ちゃんと 生きる。
「ちゃんとその・・また誰かを愛することもサ・・アリだと思うよ」

茜さん・・・



僕の茜さんは やっぱり素敵だな。
「僕はね。 アボジのことを 喜んでいます」
「へ?」



独りの夜に 僕に隠れて オンマへの悔いに泣いていたアボジ。
僕は 本当に哀しかったです。
アボジは 一生ああやって オンマを嘆いて生きるのかなって。


「さっきのアボジ。 幸せそうで 僕は嬉しかったです。 でも・・」

こんなに皆が心配していたのに 1年以上も黙っているなんてひどいです。
僕 普通の秘書さんだと思っていたから
「Ms.ユナに ちゃんとした挨拶もしていないです。 もう・・!」



プリプリのジュニ。 だけど 怒り続けるのに飽きてきたみたい。

そりゃあ やっぱりオメデタ話に ムクレることは出来ないよね。



「・・あ」
「え?」
「アボジの子ってことは 僕の 妹か弟なんですよね?」
「そうかあ・・。 あ! アタシもお姉ちゃんだ!」


わあ・・赤ちゃんかあ。 

何だか いきなり幸せな 未来の予定が出来てくる。


“ボクは茜お姉ちゃんとケッコンする~!”って言うよ きっと。

何を言っているんですか 女の子です!
可愛いドレスを買ってあげないと・・

ジュニのヤローは 赤ちゃん代わりに アタシの頭を撫で撫でしている。

僕たちも子作りの予行演習をしませんか?って 耳元へそっと囁いた。

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・・・どうして ムクれているのですか?


「ムクれていません」
「ユナ?」
「・・・・・・」



だって・・再婚なんて。 きっとジュニさん とてもショックだと思います。
プロフェッサーにはいつまでも 奥様だけを思っていて欲しいはずです。

「家では名前で呼ぶ約束は?」



「だからプロ ・・ジウォンさんは ジュニさんの気持ちをもっと考えてあげないと」
「大丈夫。ジュニは 解ってくれる子です」




僕は もう一度 恋をしました。 

止めようのない気持ちでした。

「それは 許されないことでしたか?」
「・・・・」



ソニンが逝ってしまった時。 僕は 世界が終わった気がしました。
なのに僕はまた食事をし また眠って また笑いました。
「それは 許されないことでしたか?」

「・・・いいえ」



「では また恋をしたことも許してください。 ユナには 少し辛いけれど」
いいえ。  いいえ・・プロフェッサー。
「またプロフェッサーだ。 もう一回家の中で言ったら お尻を叩きます」



いらっしゃい。

プロフェッサーが手を伸べる。 僕のお腹に 触らせてください。
「私の お腹です」
「外側はね。中味は半分こです。 どこにいるかな」

まだ 大学のリスが運ぶドングリの実くらいでしょうかね?
「ドン・・・」





・・・・何か 怒っているのですか?


「怒っていません」

大事なベビーをドングリに例えたからですか? 「サイズの話です」
「判っています。 だから 怒っていません」
「ふぅん・・?」


ふぅん・・って 何よ。  面白がっている顔をして。

「ユナ?」
「はい」
「愛しています」
!!!

ユナは? ちゃんと僕を好きですか?  「loveと言う意味で」



・・・・・・



あーあ。 
膝に乗せた私のお腹を撫でながら その悪戯な眼差しだもの。
やっぱり「札付き」だわ Myプロフェッサー。



「残念でした! 好きなんかじゃありません」
「ワォ・・」



“胸が痛いほど 大好きです”

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