AnnaMaria

 

琥珀色のアルバム  27-1 番組収録1

 

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「おはようございま〜〜す!おひさしぶり・・」


広通、企画営業部のブースに顔を出したのは、美容ライターのリエだ。
デスクでPCをにらんでいた加澤がすぐに立ち上がり、笑顔で出迎えた。


「ホント、ひさしぶりっすね、リエさん。」

「最近、こっちに顔出しても留守のことが多いから、
 だんだん素通りするようになっちゃった。
 今日、綿貫さんいる?」

加澤は申し訳なさそうに鼻先を掻いた。


「それが・・TV局の方に入ってるんすよ。」

「TV局?へえ、またかつえさんのメーク番組かしら。
 見に行きたいわあ。
 あれ、でも今、彼女、コレクションの真っ最中じゃない?」

「そうなんです。
 かつえ社長じゃなくて、美奈さんなんです。」

「美奈ちゃん?」


先日、かつえのメークショーを手伝った折、局のディレクターに目を留められて、
美奈がバラエティ番組の生CMをやることになった経緯を説明した。


「バラエティ番組ってどれ?」

「ほら、深夜枠のバラエティ『ずばり検証!』ですよ。
 で、今回、人気のコスメ検証特集なんで、それに。」

「あら、わたし2度もコメンテーターやったことあるのに。
 あんのディレクター、若い子にシフトしようとして、美奈ちゃんに目つけたのね。
 でもだいじょぶ?結構、ゲストからエグい突っ込み入るわよ。」

「それなんですよ。
 かつえさんいないから、一番弟子の瀬尾さんってメークアップアーティストが
 ついてって、綿貫さんも同行してるんですが。
 僕ももうちょっとしたら、顔出そうかと思ってるんです。
 だってなんだか・・」

「そう、心配よねえ・・・、わかった!わたしも行くわ。」





「ずばり検証!控え室」の紙が張られた部屋の中で、パイプ椅子に座ったまま、
美奈は瀬尾にメークを仕上げてもらっていた。


「いいですか?
 最初にスキントーン、ベース、コントロールカラーで顔色整えて、
 それからリキッドファンデ。
 リキッドファンデは顔全体にべったりつけるんじゃなく、のせる感じ。
 ミストはメーク後に吹き付けても、寝る前のお手入れ後でも・・・」


手とブラシをせわしく動かしながらも、瀬尾はずっと説明を続けていた。
壁わきには綿貫がじっと立ったまま、プリントアウトされた手元の資料を見ている。


「うちの製品は、使い勝手に誰よりも厳しいかつえさんが作ってるんだから、
 自信持って紹介してください。
 大丈夫、絶対うまくいきますよ!」


瀬尾のことばは、美奈へと言うより、瀬尾自身に向けられているような気がした。

わたしって信用されてないのかしら?

メークを仕上げてもらいながら、美奈も不安になってきた。
瀬尾の不安は自分への不安ではないだろうか。
壁際の綿貫を見上げようとすると、「目を閉じて!」瀬尾の鋭い声が飛んだ。


「おはようございま〜〜す!」


ドアが開くと、出演者たちが挨拶しながら続々と入って来た。
金髪のロングヘアー、マイクロミニ、へそ出しビスチェ、
ファーブーツから思い切り足を見せた者など、
どれもこれもド派手なスタイルばかり。

その上「おはようございます」「おはようございまぁ〜す!」の声が、
妙に野太く甲高い。

これは、もしやひょっとして・・・?


「あら、そちらは新人タレントさん?
 可愛いわねえ・・・」

声をかけてもらったまま、座り込んでいるわけには行かない。

美奈はカーラーをつけたまま立ち上がり、

「おはようございます!
 わたし、『KAtiE』プレスの小林美奈と申します。
 本日はよろしくお願い致します。」

深々と頭を下げると、美奈に合わせて瀬尾と綿貫が一緒に頭を下げた。


「まあ、プレスの人なの?
 専任のメークさん連れでスタジオ入りって、プロ並みねえ。」

「ほんと、アイドルみたいだわ。」

「壁際の彼氏はマネージャー?」


ブルーのベビードールスタイルから話しかけられ、
綿貫が背筋を伸ばして向き直った。

「いえ、わたしは広告代理店の者で
 『KAtiE』さんのプロモーションを担当しております。
 本日はみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。」


綿貫が一礼して頭をあげると、一瞬、静まり返り、


へぇ〜〜っ!おとこまえっ!イケメン!
しびれるわあ。ね、ね、どこのお兄さんだって?
だっから、広告屋さんって言ったじゃない。


中の一人が笑顔で進み出ると、綿貫に名刺を差し出し、

「かれんです。お店やってます!
 すっごく楽しいショーパブです。素敵なヒトは大歓迎、ぜひいらしてね。」

ありがとうございます。

「パールです。あたしもお名刺頂いていいかしら?
 あたし、人材派遣業やってるの。お仕事でお役に立てるかも?」

こちらこそ、よろしくお願い致します。

あたしも、あたしも!ちょっと並びなさいよっ。

たちまち押し合いへし合いの騒ぎになり、
綿貫の前に華やかすぎる笑顔がずらりと並んだ。

綿貫は一歩も下がらずに相手の目をまっすぐ見つめ、
かすかに微笑をうかべて淡々と対応した。

ニューハーフたちは、次にメークボックスを片付けていた瀬尾のところに殺到し、
ここにも笑顔と歓声と名刺の山を築いたが、美奈のところは素通りか、
ほんのちょっと笑いかけてくれたのがせいぜいだ。

一人だけ、かなり筋肉質のたくましいニューハーフが
「おたくのラメシャドウ、大粒で好きよ」と声をかけてくれた。


はあ・・・なんて正直な人たちなのかしら。


自分に向けられる無関心と、綿貫や瀬尾に対する笑顔への
あまりの違いにあぜんとする。


は、そうだ!びっくりしてる場合じゃない。お仕事しなくっちゃ。


思いついて、美奈は後ろに並べられた紙袋を腕にかけると、


「こちらは『KAtiE』の新製品、お試しキットです。
 皆様にもぜひ、お試し頂きたいと思って持って参りました。」


美奈がひとつひとつ、お辞儀をしながら手渡して行くと、
そう?あら、悪いわね、ありがとう、と気がないながら、反応が返ってきた。

ほとんどの者がすぐに中身を開けてチェックしている。


「あたしには、このファンデーションの色、どれも薄すぎるわ。
 もっとオークルに寄った色目ないの?」

「はい、えっと。では、こちらではいかがでしょうか?」


3日ほど前、この番組に向けて、かつえ等と一緒に準備した別サンプルを取り出す。


「こちらは今回の新色ではなく、当社の定番ですが根強い人気がありまして、
 なじみの良さや発色のクオリティは、以前よりグレードアップしておりますから、
 お顔色に合うなら、ぜひこちらもお持ち下さい。」

あら?そんなのも持ってるの?あたし、ガングロだから・・


他のニューハーフからも次々手が出て、紙袋はすぐ空になった。
空っぽの袋を眺めながら、美奈が瀬尾のそばへ寄り、


「どうしましょう?
 定番サンプル、なくなっちゃいました。
 局の方にもお渡ししたいと思ってたのに。」

「加澤がこの後合流することになっていますから、持ってこさせます。
 車ならすぐでしょう。」


隣から落ち着いた声が響いて、美奈は綿貫の顔を見た。

冷静な表情を崩さずに、じっと部屋の中を見回しているが、
かすかにひそめられた眉で、ぴんと緊張しているのがわかる。

美奈はさらに一歩綿貫の方へ歩み寄ると、


「今日の出演者が、軒並みニューハーフの方たちって知ってました?」

「いえ、まったく。
 相手がどなただろうと、大切なお客様に変わりないでしょう。
 とにかく落ち着いて、誠意を持って、製品を紹介して下さい。」


言葉つきとは裏腹の厳しい視線で美奈を刺すと、背中を向け、
すぐに携帯を取り出した。


「加澤か?今から言うものを手配して、大至急、駆け付けてくれ・・・」


やにわにドアが開くと
「『ずばり検証!』にご出演の方、本番20 分前ですので、スタジオに移動して下さい」

「は〜い」「はい!」

口々に返事をすると、立ち上がってゾロゾロと一同、控え室を出て行った。





収録が始まった。
ニューハーフたちが3段にならび、美奈は2段目の端に座る。
華やかで、露出度の高い衣装の中では、美奈の白いフォークロア調ブラウスと
大柄のしなやかな赤いスカートは却って目立った。

倉橋の見立てで「女の子らしい可愛らしさ」をアピールしようと、
ちょこっとファー付きのブーツを履いている。
美奈には履きなれないヒールの高さだが、収録の間だけだ。

進行にしたがって、ニューハーフの面々がそれぞれ持参の「おすすめコスメ」
を取り出し、すすめる理由を述べては、周りがそれに突っ込む。

深夜枠らしく、かなりきわどいジョークもぽんぽん飛び交うので、
美奈は驚かずについていくのに必死だった。

半分ほど終わったところで、『ずばり徹底検証!』のコーナーになり、
美奈がKAtiEの新ブランドを、生CMよろしく紹介する番となった。


「・・・そして、こちらがフルーツ・フレイバーのミストです。
 今ご紹介の商品、どうぞ手にとって存分にご覧下さい。」


美奈が結ぶと、「あたし、見た〜い」の声に、
最前列のニューハーフに手渡すべく美奈が階段を下りようとすると
隣の「パール」がさりげなく脚を組み替え、ブーツの先が美奈の足首にひっかかって、
あやうく転倒しそうになった。

真っ正面で見ていた綿貫や瀬尾たちは、はっと息をのんだが、
美奈はなんとか体勢を建て直し、すみませんと謝ると改めて手渡した。

容れ物が可愛いわね!色がきれい。
シュッシュッと吹き付け、「いいかおり〜!」
でも成分が気になるわ、あたしちょっと敏感肌だから、
化学物質とかにすぐかぶれちゃうの。

美奈は一瞬、瀬尾の顔を見ると、瀬尾がうなずいた。


「お使いの方、それぞれの肌質があるので、お試しいただくのが一番ですが、
 こちらの製品は、天然アプリコットオイルに、水も吟味しまして、
 天然水を使い、さらに使用感をしっとりさせています。
 色素、香料ともに天然のもので、身体に悪いものは一切使用しておりません。
 安心してお使い頂けるように・・・」


美奈の説明の途中、ひとりの手元がアップになり、きれいにネイルを施した指が
くるくるとアプリコットミストの蓋を回し始め、
アトマイザー部分を取り外すと、淡いオレンジ色の壜を傾け、がっと飲もうとする。

美奈が仰天して立ち上がり、
「あ、ダメ!それは飲めません!」

あわてて手を伸ばし、止めに降りようとしたところ、
また脚を組み替えたパールに足首をひっかけてつまずき、
手元を離れたミストを浴びた上、一回転して、
階段からまっさかさまに転げ落ちる。

最下段にいた筋肉質のニューハーフが、たくましい腕でつかまえてくれ、
間一髪で、顔から床に激突するのだけは避けられた。


「大丈夫ですかっ?」


瀬尾たちがほとんどカメラぎりぎりまで前に飛び出したところを、
ディレクターに止められた。

スタジオのADが素早く駆け寄り、
美奈に声をかけて、タオルで頭や肩を拭いてくれる。

瀬尾はディレクターの許可を得て駆け寄り、
美奈の髪と服を拭き、ついでにヘアを整え直していると、
「いったんCM入ります」の声で暗転し、オフレコになった。


「あっら〜、大丈夫?心配させてごめんなさい。
 体にいい成分ばっかでできてるって聞いたから、飲んだら、
 体の内側からきれいになれるかもって思ったのよ。
 でも〜、あなたのパンツ見えちゃったわ!意外な趣味ね。」


きゃははは、と楽しそうに笑うと、スタジオの他のニューハーフたちも
誘われたように一斉に笑い出した。

笑い飛ばされた美奈は、かあっと頭に血がのぼり、
思わず言い返しそうになったが、
向かいにいるリエ、長田、加澤らが大きく手を振って止める。

大きく息を吸って、胸と頬がふくらんだところで何とか思いとどまると、
隣のニューハーフから


「あっら〜、この子、すっごい鼻息。ふうっと吸い寄せられそうになっちゃった」

「あなた、怒るとブスね。怒んない方がいいわよ。」

スタジオはますます笑いで盛り上がる。

美奈はようやく理解した。
自分は「いじられキャラ」として、ここへ呼ばれたのだ。
彼女(?)たちはちゃんと番組側の意図を理解していて、
美奈をいじりにかかっている。
こっちは素人で、宣伝のために来ただけなのに。

今日の面子が全員、口の達者なニューハーフだと言うのも
事前に知らされていなかった。わざとに違いない。





その後の収録を何とか終えると、美奈は自分の間抜け加減にがっくり落ち込んだ。

「痛かったの?かわいそうにね」

美奈を抱きとめてくれた、筋肉隆々のニューハーフが頭を撫でてくれる。



美奈が足をひっかけた「パール」が

「うふふ、あなたをおちょくると、正面にいるイケメンマネージャーさんが、
 瞬間冷凍しそうな視線でこっちをにらむのよ。
 う〜〜、快感だったわ〜!あたし、Mだし・・。」

「マネージャーじゃありません。代理店の人です。」

あら、そうだっけ?
と白々しく目をくるんと回すと、声をひそめ、

「どうでもいいけど。
 あなたたち、できてるでしょ?
 ミエミエよ〜。
 でもあなた、いじりがいのあるキャラだから、また番組から呼ばれるかもね。」

そんな、とんでもない・・・。

思わずつぶやいたが、「パール」は面白そうにウィンクした。


左足首がずきずき痛んだ。階段から落ちた時ひねったらしい。
ブラウスの肩口とスカートも、ミストでまだ湿っている。


「うちの店の女の子たちにも、おたくの製品、紹介するからね〜。」

『自分は顧客』という事実を思い知らせるように宣言すると
じゃ、サンプルありがとう。今日の収録、楽しかったわ〜!

他の出演者たちも、次々美奈たちに手を振って去って行く。

「ありがとうございまっす。おつかれさまです!よろしくお願いします。」

瀬尾、加澤は口々に声をかけ、長田もあわてて追従していたが、
綿貫は黙って頭を下げただけだった。

それからディレクターに近寄ると

「さっきの転倒シーンはもちろんカットして頂けますね?」

ディレクターは笑って、

「いやあ、いい絵じゃない?
 あすこが一番盛り上がったから、怪我が深刻だったらマズいけど、
 だいじょぶなら、このままオンエアしたいな。
 この番組、一応収録だけど、なるたけ生撮りの感じを出したいのよ。
 ああいうハプニングあると、すごく締まるし・・・。」

「KAtiEは、S社の100%子会社で、役員は親会社の取締役が兼務しています。
 社員のあのような状態を見過ごしてくれるでしょうか?」

「あのような状態ったって、単なるハプニングだし、やらせじゃないんだからさ。
 これ深夜枠だから、かなりくだけた感じでやってるのは、
 おエラいさんだってわかってくれるでしょう。」

「繰り返しますが、あちらはタレントでも何でもない素人で、
 貴局のスポンサーも務めている会社の社員です。
 ハプニングにも許容量がある。
 見ようによっては、わざと転ばせられたようにも見えかねません。」

そうかなあ・・・

ディレクターは、ぐっと不機嫌になった。


「おい!さっきのとこ、ちょっと回して。
 彼女がおっこったとこ!」


画面で見直してみると、階段から一回転して転げ落ちる途中、
美奈のスカートの中身が、ほんの一瞬だが丸見えになっていた。

綿貫がだまってプロデューサーの顔を見る。

う〜〜ん・・・

「これをオンエアするんですか?」

う〜〜ん・・・。

プロデューサーはうなっていたが、しょうがねえな、とつぶやいた。


「やっぱ、いじるのは局アナの方がキラクだ。
 ここは切るか・・・。」

「ぜひ、そうお願いします。」


わかった。じゃ、切っとくから・・・・。


「切った後の仕上がりを見せてもらえませんか?」

「それは無理だよ。これから編集かけて、時間計って、2時間後に即オンエアだもの。
 おたくのチェックもらってるヒマも義理もない。スポンサーでもやんないよ?
 おたく、何さま?そんなにエラいわけ?」

「いえ、そういう話ではなく、きちんとカットして頂きたいので。」

「大丈夫!スポンサーさんのパンツ、オンエアしたりしないから。」

信用して。な!


ディレクターがポン、と肩を叩くと、綿貫はかなり厳しい顔をしたままだったが、
ようやくうなずいた。


「もうひとつ。」

「まだあるの?」


プロデューサーは露骨に嫌な顔をした。


「これが動画サイト等に流出しないように、くれぐれもお願いします。

わかった!わかった・・・
 

「かならず、まちがいなくお願いします。」

「はいはい。かならず、まちがいなく、カットします。
 ね、その代わり、おたく来週出てくれない?
 イケルメンズスーツ、略してイケメンスーツってことで、
 芸能人、素人さん、ショップスタッフさん、
 いろいろ取り揃えて『ずばり検証!』するからさ。」

「申し訳ありませんが、仕事の性質上、顔を出すわけにはどうしてもまいりません。」

「まった〜、固いこと言って!
 証券界社のヒトとか、銀行マンとか、百貨店のヒトとか来るのよ?
 代理店のヒトが、まじったって全然いいじゃない。」

「わたしの立場では無理です。すみません。」


押し問答している間にも後片付けが進み、
KAtiE一行は、スタジオの隅で綿貫を待っていた。
美奈は壁につかまっているが、少し青い顔をしている。
番組のADが心配して、医務室に行きますか?と聞いているところだった。

「ありがとうございます。大丈夫です。」


やっと綿貫が合流すると、加澤が美奈の荷物を持ち、長田が美奈に腕を貸した。
廊下を歩きながら、リエが小声で説教した。


「あんなのにのせられちゃダメじゃない。
 ブランドのイメージに関わっちゃうわよ。
 綿貫さんが頑張ってくれたから、なんとかカットに応じたけど、
 あのディレクター、そのままのせる気だったじゃない。
 TVに美奈ちゃんのパンツが映ったら困るでしょ?」


長田がリエの言葉にびっくりして、振り返った。


「あの人たちは誰かいじるのが仕事なんだから、仕方ないわ。
 今日は美奈ちゃんが餌だったのよ。」

「はい、すみません。
 わたしが不注意で未熟なせいで、ご心配かけました。」

「美奈さんが悪いんじゃないっす。
 あのおかまが足引っ掛けたんですから、責めちゃ気の毒ですよ。」


加澤が美奈の肩を持つと、

「とにかく、何とか無事に収まったんだからいいでしょう。」

瀬尾がすっぱりと会話を断ち切るように、宣言した。


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